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PCR検査のデータ管理システムがランサム被害 - 愛知県

愛知県のPCR検査データを管理する同県サーバでランサムウェアの感染被害が発生し、システムを使用できない状態に陥っている。同県では代替手段を用い、PCR検査を継続している。

同県によれば、新型コロナウイルス感染症対策においてPCR検査のデータを管理するシステムがランサムウェアに感染。利用できない状況に陥ったもの。2月5日に職員が同システムを立ち上げたところ、使用できない状態となっていた。

具体的な金額の指定などはなかったが、データの復旧にあたり、暗号資産(仮想通貨)であるBitcoinを支払うよう要求する英文が残されていた。

感染被害が発生したサーバに外部からのアクセスが確認されており、サーバ內部には個人情報も保存されているが、今回の攻撃を通じて個人情報の窃取が実際に行われたかは不明。脅迫文にデータを公開するといった文言は含まれておらず、2月14日の時点で情報の外部流出は確認されていないという。

同県では、攻撃を行った犯人の要求には応じない方針。復旧のめどは立っておらず、代替手段としてメールを用い、PCR検査を継続している。システムの停止により業務効率の低下は見られるものの、業務を遂行する上で大きな支障は生じていないとしている。

(Security NEXT - 2022/02/14 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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