MS、月例パッチを公開 - 「Emotet」「Trickbot」などが悪用したゼロデイ脆弱性を解消
マイクロソフトは、2021年最後となる月例セキュリティ更新プログラムを公開し、67件の脆弱性を解消した。「Emotet」「Trickbot」の感染活動ですでに悪用されているゼロデイ脆弱性の修正を実施している。
今回のアップデートでは、「Windows」における「Windows NTFS」「Windows印刷スプーラー」「リモートデスクトップクライアント」「Microsoft PowerShell」のほか、「Microsoft Office」「Microsoft Windows Codecs Library」「Microsoft Local Security Authority Server」「Azure Bot Framework SDK」「ASP.NET Core」「Visual Studio」など幅広い製品において脆弱性を修正している。
CVEベースで67件の脆弱性を修正。最大重要度を見ると、4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性が7件。のこる60件は次に高い「重要(Important)」と評価されている。
共通脆弱性評価システム「CVSSv3」のベーススコアを見ると、54件が「7.0」以上とレーティングされており、「CVE-2021-43215」「CVE-2021-43899」「CVE-2021-43907」「CVE-2021-43905」「CVE-2021-43882」の5件は「9.0」以上とスコアリングされている。
脆弱性によって影響は異なるが、26件についてはリモートよりコードを実行されるおそれがある。さらに権限昇格の脆弱性21件、情報漏洩の脆弱性10件、なりすましの脆弱性7件に対処した。
(Security NEXT - 2021/12/15 )
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