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QNAP Systemsの「Multimedia Console」に脆弱性

QNAP Systemsの「Multimedia Console」に脆弱性が明らかとなった。脆弱性を修正したアップデートが公開されている。

QNAP製のNASにおいて「Multimedia Console」を実行している際にスタックバッファオーバーフローが生じるおそれがある脆弱性「CVE-2021-38684」が明らかとなったもの。脆弱性を悪用することで任意のコードを実行されるおそれがある。

同社では共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」による同脆弱性のベーススコアを「8.1」、重要度を「高(High)」とレーティングしている。

一方、米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」では、攻撃条件の複雑さについてQNAPと見解が異なり、特別な条件下でなくとも攻撃が可能であるとし、同脆弱性のCVSS基本値を「9.8」、重要度を「クリティカル(Critical)」と評価している。

QNAPでは、脆弱性を修正した「Multimedia Console 1.5.3」「Multimedia Console 1.4.3」を10月にリリース済みで、同バージョン以降に更新するよう利用者へ呼びかけている。

(Security NEXT - 2021/11/24 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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