Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Chrome」「Edge」にアップデート - 複数のゼロデイ脆弱性を修正

Googleは、「Windows」や「macOS」「Linux」向けにブラウザの最新版となる「Chrome 95.0.4638.69」をリリースした。一部脆弱性はすでに悪用が確認されているという。

今回のアップデートでは、8件のセキュリティに関する修正を行っており、CVEベースで7件の脆弱性に対処したことを明らかにしている。

4段階ある重要度において、もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性は含まれておらず、7件に関してはいずれも2番目にあたる「高(High)」とレーティングされている。解放後のメモリを使用するいわゆる「Use After Free」の脆弱性3件をはじめ、検証の不備、型の取り違えなどに対応した。

なかでも入力検証の不備「CVE-2021-38000」やJavaScriptエンジンにおける不適切な実装「CVE-2021-38003」の2件については、すでに悪用が確認されているという。

Googleでは、脆弱性に対処した「同95.0.4638.69」を数日から数週間かけて展開していく予定。マイクロソフトにおいても、「Chromium」におけるこれら修正を反映した「Microsoft Edge 95.0.1020.40」をリリースしている。

今回修正された脆弱性は以下のとおり。

CVE-2021-37997
CVE-2021-37998
CVE-2021-37999
CVE-2021-38000
CVE-2021-38001
CVE-2021-38002
CVE-2021-38003

(Security NEXT - 2021/11/01 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開
「GitHub Enterprise Server」に複数脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIA製GPUドライバに複数の脆弱性 - 権限昇格やDoSのおそれ
トレンドの法人向け複数製品に脆弱性 - アップデートで修正
「Erlang/OTP」に深刻なRCE脆弱性 - 概念実証コードも公開済み
「GitLab」に5件の脆弱性 - 最新パッチで修正
「SonicOS」にリモートよりDoS攻撃を受けるおそれ - 修正版を公開
NVIDIAのAI開発フレームワーク「NeMo」に3件の脆弱性