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「KLab ID」で約3000件の不正ログイン - 2段階認証を必須化

モバイル向けゲームを提供するKLabは、同社会員サービス「KLab ID」において「不正ログイン」の被害が確認されたことを明らかにした。同社は今回の問題を受けて2段階認証を必須化した。

同社によれば、10月24日1時ごろより第三者が会員になりすましてログインを試みる「不正ログイン」が行われたという。10月26日17時ごろ検知し、問題が判明した。

同月26日18時の時点で、アカウント2846件が第三者へログインを許した。メールアドレス、秘密の質問および回答、生年月日、性別のほか、連携するアプリの名称、連携アプリ内の情報などを取得されたおそれがある。

同社は、今回の不正ログインについて、同社以外で取得されたアカウント情報を用いた「パスワードリスト攻撃」の可能性が高いと説明。同社ではパスワードをソルトをくわえて生成したハッシュ値にて保存しており、同社経由の情報流出は確認されていないとしている。

同社では攻撃対象となったメールアドレス5762件のパスワードを変更。これまでもIDとパスワードにくわえて、確認コードを必要とする「2段階認証」の利用を呼びかけてきたが、今回の問題を受けてすべてのアカウントに対し、2段階認証を必須とする措置を実施し、10月26日23時ごろに対応を終えた。

不正ログインによる被害を防止するため、ユーザーに対して他社サービスとは異なるパスワードを設定し、ログイン通知を有効にするなど、対応を呼びかけている。

(Security NEXT - 2021/10/29 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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