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「QVR」が稼働するQNAP製NASにRCEの脆弱性が判明

「QVR」が稼働する「QNAP」の機器において、リモートよりコマンドを実行される脆弱性が明らかとなった。

コマンドインジェクションの脆弱性「CVE-2021-34352」が明らかとなったもの。脆弱性を悪用されると、リモートより任意のコマンドを実行されるおそれがあるという。

今回の脆弱性についてQNAPでは、サポートが終了した特定のデバイスが影響を受けると説明しているが、具体的なモデル名などは示していない。修正は「QVR5.1.5ビルド20210902」および以降のバージョンで行われたとしている。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを見ると、QNAPでは悪用にあたり高いユーザー権限が必要であるとして「7.2」と評価。一方、米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」では、脆弱性の悪用に権限は必要ないとしており、「9.8」とレーティングしている。

(Security NEXT - 2021/10/14 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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