「OpenSSL 1.1.1l」が公開 - 2件の脆弱性を修正
OpenSSLの開発チームは、脆弱性を修正したセキュリティアップデート「OpenSSL 1.1.1l」をリリースした。
今回のアップデートは、2件の脆弱性「CVE-2021-3711」「CVE-2021-3712」に対処したもの。「CVE-2021-3711」は、「SM2」で暗号化されたデータを復号化するAPI関数を呼び出す際にバッファオーバーフローが生じるおそれがある脆弱性。重要度は「高(High)」とレーティングされている。
一方、「CVE-2021-3712」は、「ASN.1」の文字列処理において、終端を正しく判別できず、バッファオーバーランが生じる脆弱性。重要度は1段階低い「中(Moderate)」と評価した。
開発チームでは、脆弱性に対処した最新版となる「同1.1.1l.」をリリース。利用者へアップデートを呼びかけている。
「同1.0.2」に関しては「CVE-2021-3711」は影響を受けないものの、「CVE-2021-3712」は「同1.0.2y」および以前のバージョンに存在するとしている。「同1.0.2」系は、すでに一般向けのサポートを終了しており、プレミアムサポートを契約して更新するか、「同1.1.1l.」へアップデートするよう求めている。
(Security NEXT - 2021/08/25 )
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