Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

日之出出版の通販サイト2サイトが不正アクセス被害 - 指摘は約1年前

日之出出版が運営する通信販売サイト2サイトが不正アクセスを受け、クレジットカード情報が外部に流出し、不正に利用された可能性があることがわかった。

雑誌「Safari」の公式通販サイト「Safari Lounge」では、システム上に脆弱性があり、2020年1月9日から2020年5月29日までに同サイトで入力されたクレジットカード情報4544件が流出し、不正に利用された可能性がある。

さらに同社が運営する「日之出出版公式ストア」においても不正アクセスが判明した。2020年4月22日から同年6月4日までに利用されたクレジットカード情報1403件を対象としており、いずれもクレジットカードの名義、番号、有効期限、セキュリティコードを窃取されたおそれがある

同社通信販売サイトよりクレジットカード情報が流出した可能性については、クレジットカード会社より決済代行会社を通じて、2020年5月27日に指摘を受けたという。調査は同年7月17日に完了。対象となる範囲については、クレジットカードの不正利用による被害の発生状況とフォレンジック調査結果を踏まえて判断したという。

今回の問題を受けて、同社では2020年12月18日に個人情報保護委員会と警察へ報告。対象となる顧客に対しては、2021年6月10日よりメールで経緯の説明と謝罪を行い、身に覚えのない請求が行われていないか注意喚起を行うとしている。

(Security NEXT - 2021/06/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

実証実験サービスのサーバに攻撃、一部従業員情報が流出 - リクルート
高校生向け施設見学ツアーの申込フォームで設定ミス - 電通大
JAXAに不正アクセス - 攻撃起点はVPN、未知マルウェアも
住民税決定通知書のデータ約15万件が外部流出 - 和歌山市
デザイン建材通販サイトに不正アクセス - 個人情報流出の可能性
徳島県、委託先から個人情報約14.5万件が流出 - 削除報告受けるもデータ残存
さらなる情報を流出させたと攻撃者が主張 - KADOKAWAが調査
委託先ランサム被害で顧客情報流出、当初報告から状況変化 - クボタクレジット
医療ユニフォームメーカーの通販サイトに不正アクセス - 個人情報が流出
輸入楽譜専門店の通販サイトに不正アクセス - クレカ情報など流出