「Chrome 90.0.4430.85」が公開、複数脆弱性を修正 - すでに悪用コードも
Googleは、WindowsやmacOS、Linux向けにブラウザの最新版「Chrome 90.0.4430.85」をリリースした。複数の脆弱性に対処したもので、一部脆弱性は悪用コードが確認されているという。
今回のアップデートは、セキュリティに関する7件の修正を実施したもの。ヒープバッファオーバーフローの脆弱性「CVE-2021-21222」や解放後のメモリを使用するいわゆる「Use After Free」の脆弱性「CVE-2021-21226」など、CVEベースで5件の脆弱性に対処したことを明らかにしている。
いずれも重要度は4段階中2番目にあたる「高(High)」としており、もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性は含まれていない。
一方で今回明らかとなったJavaScriptエンジン「V8」において型の取り違えが生じる脆弱性「CVE-2021-21224」については、悪用コードが出回っているとの報告があるという。
同社では、数日から数週間をかけてアップデートを展開していく予定。今回修正した脆弱性は以下のとおり。
CVE-2021-21222
CVE-2021-21223
CVE-2021-21224
CVE-2021-21225
CVE-2021-21226
(Security NEXT - 2021/04/21 )
ツイート
PR
関連記事
Perl向け暗号ライブラリ「CryptX」に複数脆弱性
監視ソフト「IBM Tivoli Monitoring」にRCE脆弱性 - 早急に更新を
掲示板ツール「vBulletin」に深刻な脆弱性 - 実証コードや悪用も
ZohoのExchange監視ツールに深刻な脆弱性 - アップデートを
「Wazuh」や「Windows WEBDAV」の脆弱性悪用に注意
「Firefox」に脆弱性、アップデートを公開 - 「クリティカル」との評価も
「Adobe Commerce」に緊急対応必要な脆弱性 - 「Magento」も注意
Adobe、複数製品にアップデート - 250件以上の脆弱性を解消
Pythonの「tarfile」モジュールに脆弱性 - クリティカルも
「M365 Copilot」に情報漏洩の深刻な脆弱性 - すでに修正済み