SAP、4月の月例アップデートを公開 - CVSS基本値「9.9」のRCE脆弱性も
SAPは、4月の月例セキュリティパッチを公開した。リモートよりコードを実行されるおそれがある深刻な脆弱性などに対処している。
各社が定例のセキュリティアップデートを公開する米時間毎月第2火曜日、いわゆる「パッチチューズデー」にあわせてアップデートをリリースしたもの。あらたに14件のアドバイザリを公開。既存アドバイザリ5件のアップデートとあわせて対処を求めている。
なかでも「SAP Commerce」で明らかとなったリモートよりコードを実行されるおそれがある脆弱性「CVE-2021-27602」は、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.0」においてベーススコアが「9.9」とレーティングされている。
2018年8月に公開された「Google Chromium delivered with SAP」、2021年3月に公開された「SAP NetWeaver AS JAVA」のアドバイザリに対するアップデートとあわせ、これら3件を同社は適用優先度を4段階中もっとも高い「Hot News」とレーティングし、利用者へ早急な対応を促している。
あわせて適用優先度が「高(High)」のアドバイザリ5件や、「中(Medium)」のアドバイザリ11件を公開している。更新も含め、19件のアドバイザリで対処した脆弱性は、CVEベースで以下のとおり。
CVE-2020-26832
CVE-2021-21481
CVE-2021-21482
CVE-2021-21483
CVE-2021-21485
CVE-2021-21491
CVE-2021-21492
CVE-2021-27598
CVE-2021-27599
CVE-2021-27600
CVE-2021-27601
CVE-2021-27602
CVE-2021-27603
CVE-2021-27604
CVE-2021-27605
CVE-2021-27608
CVE-2021-27609
(Security NEXT - 2021/04/15 )
ツイート
PR
関連記事
ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開
「GitHub Enterprise Server」に複数脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIA製GPUドライバに複数の脆弱性 - 権限昇格やDoSのおそれ
トレンドの法人向け複数製品に脆弱性 - アップデートで修正
「Erlang/OTP」に深刻なRCE脆弱性 - 概念実証コードも公開済み
「GitLab」に5件の脆弱性 - 最新パッチで修正
「SonicOS」にリモートよりDoS攻撃を受けるおそれ - 修正版を公開
NVIDIAのAI開発フレームワーク「NeMo」に3件の脆弱性