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委託先サーバがランサム感染、被害範囲を調査中 - 茨木市

大阪府茨木市は、委託先のサーバがランサムウェアに感染したことを明らかにした。情報流出が判明しており、委託先では同市の関連情報への影響について調査を進めている。

同市より住宅や建築物の耐震化率算定業務を委託していたランドブレインにおいて、2月23日にランサムウェアの感染被害が発生したもの。外部に情報が流出した可能性があることが判明している。

同市では同社大阪事務所と契約しており、おもにデータは同事務所で管理されているが、一部がランサムウェアの被害が発生した東京本社のサーバ内にも保存されており、情報流出の影響を受ける可能性があることから事態を公表した。

同市では同業務において、学校や病院、ホテルなど一定規模以上の市内建築物約2000棟に関する所有者の氏名、住所、耐震改修の実施状況などの情報を委託。委託先においてバックアップを取得しており、ランサムェアによってデータが破壊されたことによる業務への影響はないという。

今回の問題を受けて同市では関係者に対して電話で連絡を取っている。同社では調査を進めており、同市では流出の有無や影響範囲について判明次第、結果を公表する予定。

(Security NEXT - 2021/03/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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