「Chrome 89」が公開、セキュリティ関連で修正47件 - ゼロデイ脆弱性にも対応
Googleは、「Windows」「macOS」「Linux」向けにブラウザの最新版となる「Chrome 89.0.4389.72」をリリースした。一部はすでに悪用されているという。
「Chrome 89」では、「WebHID」「WebNFC」「Web Serial」の実装など機能強化のほか、セキュリティに関する47件の修正を実施した。CVEベースで33件の脆弱性を解消したことを明らかにしている。
今回のアップデートに重要度が4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性は含まれていないが、一部で悪用の報告が寄せられている。
重要度が2番目に高い「高(High)」とされる脆弱性は8件。バッファオーバーフローや解放後のメモリを使用するいわゆる「Use After Free」の脆弱性などに対処した。音声を処理するオブジェクトの処理において明らかとなった「CVE-2021-21166」については、悪用の報告が寄せられているという。
さらに1段階低い「中(Medium)」とされる脆弱性16件を修正したほか、「低(Low)」とされる脆弱性9件を解消した。同社では数日から数週間をかけてアップデートを展開していく。
(Security NEXT - 2021/03/03 )
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