Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Drupal」にRCE脆弱性 - アップロードされたファイルの確認も

コンテンツマネジメントシステム(CMS)である「Drupal」にリモートよりコードを実行されるおそれがある脆弱性が明らかとなった。開発チームでは、アップデートを呼びかけるとともに、アップロードされた既存ファイルについても確認するよう求めている。

開発チームによれば、アップロードされたファイルのファイル名に対して正しくサニタイズ処理を行っておらず、誤った拡張子として処理されるおそれがある脆弱性「CVE-2020-13671」が明らかとなったもの。

脆弱性が悪用されると、ファイルが誤ったMIMEタイプで処理されたり、サーバの設定によってはリモートでコードを実行されるおそれがある。脆弱性の重要度は、5段階中、2番目にあたる「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

開発チームは、脆弱性に対処した「同9.0.8」「同8.9.9」「同8.8.11」「同7.74」を提供。「同8.8」より以前のバージョンについてはアップデートの提供予定はなく、「同8.8.11」へのアップデートを求めている。

また過去にアップロードされたすべてのファイルについて、「filename.php.txt」のようにアンダースコアが入っておらず、重複した拡張子が含まれるものがないか、確認するよう利用者に促した。

特に「phar」「php」「pl」「py」「cgi」「asp」「js」「html」「htm」「phtml」などの拡張子が含まれている場合、危険があり注意が必要であると指摘している。

(Security NEXT - 2020/11/25 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開
「GitHub Enterprise Server」に複数脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIA製GPUドライバに複数の脆弱性 - 権限昇格やDoSのおそれ
トレンドの法人向け複数製品に脆弱性 - アップデートで修正
「Erlang/OTP」に深刻なRCE脆弱性 - 概念実証コードも公開済み
「GitLab」に5件の脆弱性 - 最新パッチで修正
「SonicOS」にリモートよりDoS攻撃を受けるおそれ - 修正版を公開
NVIDIAのAI開発フレームワーク「NeMo」に3件の脆弱性