「Firefox 83」公開、HTTPS限定モードを追加 - 脆弱性21件を修正
Mozilla Foundationは、「Firefox 83」をリリースした。「HTTPS-Only Mode」の追加といった機能強化のほか、脆弱性21件を修正している。
今回のアップデートでは、ウェブサイトとの接続を暗号化通信で行う「https」に限定し、ウェブサイトが「https」へ対応していない場合は、利用者へ許可を求める「HTTPS-Only Mode」を追加した。「http」を指定したリンクのクリックやアドレスバーよりURLを入力した場合も、「https」による接続を試みるという。
またCVEベースであわせて21件の脆弱性に対処した。重要度が上から2番めに高い「高(High)」とされる脆弱性4件をはじめ、1段階低い「中(Moderate)」11件、もっとも低い「低(Low)」とされる6件が含まれる。4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性は含まれていない。「高(High)」とされる脆弱性は、セキュリティ機能のバイパスやメモリ破損の脆弱性だという。
また今回修正された脆弱性のうち、ヒープバッファオーバーフローが生じる「VE-2020-15999」については、同様の脆弱性が「Chrome」において悪用が確認されている。ただし、「Linux」「Android」環境のみ影響があり、ほとんど使用されない非表示の設定を変更した場合に悪用が可能でデフォルト設定では影響を受けないとしている。
延長サポート版である「Firefox ESR 78.5」もあわせてリリースされている。「Firefox 83」で修正された脆弱性は以下のとおり。
CVE-2020-15999
CVE-2020-16012
CVE-2020-26951
CVE-2020-26952
CVE-2020-26953
CVE-2020-26954
CVE-2020-26955
CVE-2020-26956
CVE-2020-26957
CVE-2020-26958
CVE-2020-26959
CVE-2020-26960
CVE-2020-26961
CVE-2020-26962
CVE-2020-26963
CVE-2020-26964
CVE-2020-26965
CVE-2020-26966
CVE-2020-26967
CVE-2020-26968
CVE-2020-26969
(Security NEXT - 2020/11/19 )
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