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macOS向け「ウイルスバスター」に脆弱性 - 悪用は未確認

トレンドマイクロがmacOS向けに提供している「ウイルスバスター for Mac」に権限昇格の脆弱性が明らかとなった。

脆弱性情報のポータルサイトであるJVNによれば、同製品へアクセスが可能な攻撃者によってシンボリックリンクが作成され、任意のファイルやフォルダを削除されるおそれがある権限昇格の脆弱性「CVE-2020-25776」が明らかとなったもの。

「同10.0」「同9.0」が影響を受ける。共通脆弱性評価システムである「CVSSv3」のベーススコアは「7.8」とレーティングされている。トレンドマイクロによれば、脆弱性の悪用は確認されていないという。

同社は自社サイトによる告知のほか、周知のためJPCERTコーディネーションセンターへ報告。JVNなどを通じても注意が喚起されている。

修正は「同10.0.1803」以降で実施しており、アップデートは自動で配信されている。旧バージョンの利用者に対しては、最新となる「同11」へのアップグレードを検討するよう求めている。

(Security NEXT - 2020/10/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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