Samsung製Android端末に深刻な脆弱性 - MMSで悪用可能
今回の脆弱性は、Google Project ZeroのMateusz Jurczyk氏がファジングテストにより発見した。
同市が実施したテストでは1500以上のケースでクラッシュすることが判明。一部に任意のコードが実行可能となるケースが見つかった。悪用などは確認されていないという。
脆弱性を悪用するには、メモリ空間を保護する「ASLR(Address Space Layout Randomization)」を突破する必要があり、同氏が示した概念実証では、細工した画像ファイルをMMS経由で繰り返し送りつけ、クラッシュを引き起こすことで悪用可能であることを確認した。
通信状況や端末の利用状況など環境に依存するほか、クラッシュ発生後、再度攻撃するには一定時間をおく必要があるため、同氏の実験では、コードを実行するまでに122件のMMSメッセージと1時間45分ほどを要したという。
今後1、2カ月以内に脆弱性の詳細を明らかにするとしており、端末の利用者はアップデートを実施するよう呼びかけている。
(Security NEXT - 2020/05/15 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
指標管理ウェブシステムから顧客情報流出の可能性 - 損保ジャパン
委託先で個人情報流出か、セキュリティ監査に虚偽報告 - ソフトバンク
新規セキュリティアドバイザリ14件を公開 - SAP
「Wazuh」や「Windows WEBDAV」の脆弱性悪用に注意
「GitLab」に複数脆弱性 - 早急にアップデートを
「Firefox」に脆弱性、アップデートを公開 - 「クリティカル」との評価も
マンション管理業務主任者登録の申請書類が所在不明に - 国交省
個人情報含む伝票綴りを紛失、誤廃棄の可能性 - JAおきなわ
中学校で卒業生の個人情報が生徒用端末から閲覧可能に - 半田市
MS、6月の月例パッチを公開 - ゼロデイ脆弱性などへ対応