Samsung製Android端末に深刻な脆弱性 - MMSで悪用可能
Samsung製のAndroid端末に深刻な脆弱性が存在し、細工された画像ファイルを処理することで任意のコードを実行されるおそれがあることがわかった。アップデートが提供されている。
同社が2014年後半以降に提供している端末において、画像処理のために独自にAndroid Skiaライブラリへ追加している「Qmageコーデック」の処理に、メモリ域外に書き込みが可能となる脆弱性「CVE-2020-8899」が明らかとなったもの。
同コーデックは、韓Quramsoft(現Fingram)が開発した拡張子が「.qmg」とされる画像フォーマット「QM」「QG」へ対応したもの。
MMSメッセージの受信時など、端末上で同コーデックが自動的に画像を処理するため、細工したファイルを用いることでリモートよりコードの実行が可能になる。
Samsungが提供する「Android バージョンO(8.X)」「同P(9.0)」「同Q(10.0)」に影響があり、共通脆弱性評価システムであるCVSSv3のスコアは最高値となる「10」。「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。脆弱性の指摘を受けたSamsungでは5月に公開したアップデートで修正した。
(Security NEXT - 2020/05/15 )
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