Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Cylance」に検知回避の脆弱性 - 機械学習の弱点との指摘も

Cylanceは、アップデートを提供するとともに、特定の状況下でコンポーネントのひとつが回避された問題であると釈明。

メモリ対策やスクリプト対策の併用をアピールしつつも、機械学習モデルは進化するよう設計されており、「依然としてもっとも効果的なツールである」と持論を展開した。

一方CERT/CCは、パッチの適用を呼びかけると同時に、今回明らかとなった攻撃手法は容易で、他部分が攻撃を受けた場合、保護できるか不明であるとし、回避策についてもあわせて適用することを検討するよう呼びかけている。

システムの実装にあたっては、異なるレイヤーに検出機能を追加し、多層防御を講じるよう求めた。

さらにセキュリティ製品の開発者に対しては、機械学習のアプローチは攻撃者に対して脆弱な面があると指摘。定義ファイルやルールによる検知など、従来用いられてきた手法についても併用することを求めた。あわせて機械学習ツールのテストを十分実施するよう求めている。

(Security NEXT - 2019/08/02 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

CMS「Drupal」の二要素認証モジュールに認証回避のおそれ
「Microsoft Edge」にアップデート - 脆弱性5件を解消
「Cisco FMC」に深刻な脆弱性 - 認証なしでコマンド実行のおそれ
Cisco、ファイアウォール製品群にアドバイザリ21件を公開
「Apache Tomcat」にアップデート - 脆弱性「MadeYouReset」を解消
「HTTP/2」実装に「MadeYouReset」脆弱性 - DoS攻撃のおそれ
「Exchange Server」のハイブリッド構成に深刻な脆弱性 - MSが定例外アドバイザリ
秘密管理ツール「OpenBao」に脆弱性 - 任意のコード実行が可能に
N-ableのIT管理ツールにゼロデイ脆弱性 - 米当局が悪用に注意喚起
Palo Alto、セキュリティアドバイザリ6件を公開