Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

スレーブの「BIND 9」、特定環境下で不具合 - 信頼できないゾーンの取扱時に影響

「BIND 9」をスレーブ環境で利用した際、ゾーンの更新履歴を記録するジャーナルファイルが破損し、サービス拒否が生じる不具合が存在することが明らかになった。信頼できるゾーンデータのみ扱っている限りはほとんど影響はないという。

ゾーン転送において極端に大きなゾーンデータを受け取った際の処理に不具合が明らかとなったもの。信頼できない相手よりゾーンデータを受け入れている場合には注意が必要だという。悪用は確認されていない。信頼できる相手のゾーンデータのみ扱っているのであれば、影響を受けることはないとしている。

Internet Systems Consortium(ISC)では、今後リリースする「BIND 9」で修正する予定で、あわせてゾーン内に設定可能なレコード数を制限するといった回避策をアナウンスしている。また日本レジストリサービス(JPRS)など関連機関が注意喚起を行っている。

(Security NEXT - 2018/07/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

未使用でも影響、7月修正の「IEゼロデイ脆弱性」 - 遅くとも5月に悪用
Dockerエンジンの認証プラグインに脆弱性 - CVSSは最高値だが悪用可能性は低
「BIND 9」にアップデート - DoS脆弱性4件を修正
Chromeのアップデートが公開 - セキュリティ関連で24件の修正
「MS Edge」にセキュリティアップデート - 脆弱性8件を修正
ブラウザ「Chrome」にアップデート - セキュ関連で10件の修正
特権アクセス管理製品「Symantec PAM」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
JupyterLabの機能拡張作成用テンプレートに脆弱性 - リポジトリに影響
WPプラグイン「WooCommerce Social Login」に複数の脆弱性
「Apache CloudStack」でSAML認証をバイパスされるおそれ