セキュリティ機能を回避する「GLitch」攻撃が明らかに - 一部スマホでPoCが動作
脆弱性が存在するデバイスから悪意のあるウェブサイトを閲覧した際、脆弱性が悪用されると、ブラウザのセキュリティ機能が回避されるおそれがある。
研究グループが用意した実証コード(PoC)では、2013年にリリースされたLG Electronics製の「Nexus 5」「LG G2」や、HTC製の「HTC One」といったAndroid端末上で動作するFirefoxにおいて、リモートよりサンドボックスをバイパスできることを確認したという。研究者はFireFox特有の問題ではなく、あくまでPoiCの一例としている。
ただし、脆弱性の悪用はリバースエンジニアリングに依存するところも大きく、今回のPoCは、もともと「Rowhammer」に脆弱であることが判明しており、研究室にあった「Snapdragon 800」「同801」搭載端末のみの動作にとどまるとし、ほかの環境が影響を受けるかについては、さらなる検証が必要と説明している。
今回明らかになった問題に対し、「Chrome」「Firefox」といったブラウザでは、精度が高いタイマーを利用しないよう対策を講じたアップデートがすでにリリースされているが、GPUにおいてメモリを反転させることを防ぐための緩和策はまだ用意されておらず、研究グループでは、Googleと問題解決に向けて議論を行っているところだという。
(Security NEXT - 2018/05/08 )
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