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PSK利用のWi-Fiが退職者の不正侵入口となったケースも - PwC-CSがリスク評価サービス

同サービスの提供に至った背景として、同社サイバーセキュリティ研究所所長の神薗雅紀氏は、近年、ワイアレス環境に起因するインシデントが発生していることを挙げ、複数の事例を説明した。

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星澤氏(画面左)と神薗氏(同右)

「MACアドレス」の偽装により教育機関が不正アクセスを受けたケースにくわえ、無線LANで「PSK(Pre-Shared Key)」を利用していた企業では、従業員が退職後に無線LANから不正アクセスを行い、機密情報を盗み出して脅迫を行うといった事件が発生していることを紹介。

具体的なインシデントの発生状況は未知数であるものの、こうした攻撃手法はすでに公知となっており、被害に気付いていなかったり、企業が公表しないなど、事件が表面化していないだけの可能性もあると同氏は話す。

同社COOの星澤裕二氏は、制御システムについて、独自のハードウェアやソフトウェア、独立したネットワークなどで守られてきた経緯からセキュリティ対策が甘い一方、攻撃に晒されており、すでに安全神話は崩壊していると指摘。無線LANも侵入される一因になりうるとして、リスクアセスメントの重要性を訴えた。

(Security NEXT - 2018/02/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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