Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「iTunesの支払キャンセル」で偽サイトへ誘導するフィッシング - HTMLファイルを添付

「Apple」を装って「Apple ID」のアカウント情報を窃取しようとするフィッシング攻撃が確認された。添付のHTMLファイルから、フィッシングサイトへ誘導するという。

20170714_ap_001.jpg
フィッシングに利用されたHTMLファイル(画像:フィ対協)

同社を装ったフィッシング攻撃はたびたび発生しており、フィッシング対策協議会による注意喚起は今月2度目。

同協議会によれば、問題のフィッシングメールは「再:購入の通知」という件名で流通しているという。

メールの本文には、Apple Payにより商品が購入されたかのように見せかけ、キャンセルには手続きが必要などとして、「請求書」として添付されたファイルから手続きを行うよう求めていた。

添付ファイルは本文に「pdf」と記載されているが、実際はHTMLファイルで、「この購入をキャンセルするにはこちらをクリックしてください」と書かれたリンクからフィッシングサイトへ誘導。Apple IDのアカウント情報をだまし取ろうとする。

誘導先のフィッシングサイトは、URLベースで2件が確認されているが、そのうち1件はHTTPSによる暗号化通信へ対応していた。

同協議会では、7月13日の段階でフィッシングサイトが稼働していることを確認しており、閉鎖に向けてJPCERTコーディネーションセンターへ調査を依頼。類似した攻撃へ注意するよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2017/07/14 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

予約管理システム侵害、予約者にフィッシングメール - 京都市内のホテル
JPCERT/CCベストレポーター賞、多数の報告で寄与した2人が受賞
先週注目された記事(2025年11月30日〜2025年12月6日)
「ローチケ」装うフィッシング攻撃 - 当選通知など偽装
「ChatGPT」のフィッシング攻撃 - アカウント停止と不安煽る
AI環境向けに分散処理フレームワーク「Ray」にRCE脆弱性
「ブラックフライデー」狙いのドメイン取得増加 - 偽通販サイトに警戒を
先週注目された記事(2025年11月16日〜2025年11月22日)
フィッシング契機に個人情報流出判明、犯行声明も - フォトクリエイト
「CODE BLUE 2025」まもなく開催 - CFP応募は前年比約1.6倍