Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「WannaCrypt」で被害報告9件、明確な感染経路わからず - RaaS利用は未確認

トレンドマイクロは、注目が集まっているランサムウェア「WannaCrypt」に関して記者向けに説明会を開催し、同社顧客における感染被害の状況などについて説明した。同社では目立った感染キャンペーンを観測しておらず、主要な感染経路がわかっていないという。

20170516_tm_001.jpg
岡本氏

説明会に登壇した同社のセキュリティエバンジェリストである岡本勝之氏によれば、5月12日から土日を挟んだ同月15日16時までに175件の問い合わせが寄せられた。

そのうち被害報告は9件だが、法人や個人の割合については明らかにされていない。また同社では、同月12日から翌13日にかけて、クラウド基盤において24時間に数百件の同マルウェアを検出した。

攻撃が同月12日以降に集中しているが、同社では、メールやウェブサイト経由の目立った感染活動を検知しておらず、同マルウェアの感染経路がわかっていないという。

(Security NEXT - 2017/05/16 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

ZohoのExchange監視ツールに深刻な脆弱性 - アップデートを
「Erlang/OTP」「RoundCube」の既知脆弱性が標的に - 米当局が注意喚起
QNAP、アドバイザリ9件を公開 - 複数脆弱性を修正
アプリ生成「Lovable」に脆弱性 - 生成プロジェクトに影響
掲示板ツール「vBulletin」に深刻な脆弱性 - 実証コードや悪用も
バックアップストレージ用ソフト「HPE StoreOnce」に複数脆弱性
「Roundcube」脆弱性、詳細やPoCが公開予定 - 早急に対応を
Auth0の複数SDKに脆弱性 - 細工Cookieでコード実行のおそれ
米CISA、「Chromium」脆弱性の悪用に注意喚起 - 派生ブラウザも警戒を
「MS Edge」にアップデート - ゼロデイ脆弱性を解消