Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「ImageTragick」実証コードの検証結果を公表 - JPCERT/CC

「ImageMagick」に任意のコマンドが実行される深刻な脆弱性「ImageTragick」が見つかった問題で、JPCERTコーディネーションセンターが検証結果を公表し、注意を呼びかけている。

問題の脆弱性は、リモートよりコマンドの実行が可能となる「CVE-2016-3714」。開発者は、アップデート「同7.0.1-1」「同6.9.3-10」を公開している。

同センターによれば、公開されている実証コードを検証したところ、旧版において「ImageMagick」の実行権限で任意のOSコマンドを実行できることを確認したという。また最新版となる「同7.0.1-1」「同6.9.3-10」では、実証コードが機能しないことを確認した。

また「CVE-2016-3714」とともに判明した「CVE-2016-3715」「CVE-2016-3716」「CVE-2016-3717」「CVE-2016-3718」に関しては、アップデートとともに設定ファイルによる緩和策をあわせて講じる必要があると指摘。

同センターでは、ウェブアプリなどで「ImageTragick」を利用している場合に影響を受ける可能性があるとして、注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2016/05/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

ファイル転送ソフト「MOVEit Transfer」にDoS脆弱性 - 修正版公開
「VMware Tools」「Aria Operations」既知脆弱性、悪用事例の報告
米当局、「XWiki Platform」「Aria Operations」脆弱性を悪用リストに追加
組織の「ネット玄関口」狙う攻撃に注意 - 可視化や脆弱性対策の徹底を
米当局、「WSUS」脆弱性で対象サーバの特定や侵害監視を呼びかけ
「VMware Aria Operations」や「VMware Tools」に脆弱性 - 修正版を公開
「Kea DHCP」にサービス拒否の脆弱性 - アップデートが公開
「WordPress」のキャッシュプラグインにXSS脆弱性
プラネックス製モバイルルータ「ちびファイ4」に脆弱性
「Docker Compose」にパストラバーサル脆弱性 - 修正版を公開