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BIND 9にDoS攻撃受ける恐れ - 異常終了する脆弱性が判明

BIND 9に、サービス拒否へ陥る複数の脆弱性が含まれていることがわかった。開発元のInternet Systems Consortium(ISC)やセキュリティ機関では、アップデートを呼びかけている。

今回明らかとなった「CVE-2015-8000」は、不正なDNS応答を拒否する処理に含まれる脆弱性。不正なクラスを持つ応答がキャッシュされ、namedが異常終了するおそれがある。深刻度は「クリティカル」。

キャッシュDNSサーバでは、すべてのバージョンが影響を受ける。権威DNSサーバに関しては、一定条件下で発生するため、影響は限定的だという。またサービス拒否のおそれがある深刻度が「中」の脆弱性「CVE-2015-8461」も判明している。

ISCでは、これら脆弱性を修正した「同9.9.8-P2」「9.10.3-P2」を用意。日本レジストリサービス(JPRS)など関連機関などとともに、最新版へ更新するよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2015/12/16 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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