「Adobe Reader/Acrobat」に8件の脆弱性 - アップデートが公開
Adobe Systemsは、深刻な脆弱性を修正した「Adobe Reader」「Adobe Acrobat」のセキュリティアップデートを公開した。

アップデートを公開したAdobe Systems
今回のアップデートは、WindowsやMac OS X向けに提供している両製品に見つかったあわせて8件の脆弱性を解消するプログラム。当初、米国時間9月9日に公開する予定だったが、不具合が見つかり同月16日に延期していた。
具体的には、メモリ破壊により、不正にコードを実行されるおそれがある「CVE-2014-0565」「CVE-2014-0566」や、ヒープオーバーフローの脆弱性「CVE-2014-0561」「CVE-2014-0567」を修正。
メモリ解放処理に問題があり、リモートでコードが実行されるおそれがあるいわゆる「use-after-free」の脆弱性「CVE-2014-0560」に対応。ユニバーサルクロスサイトスクリプティング(UXSS)の脆弱性「CVE-2014-0562」や、Windowsにおいて特権の昇格が生じる「CVE-2014-0568」についても修正している。
同社では、脆弱性を解消した最新版として「同11.0.09」「同10.1.12」を用意。いずれも適用優先度を3段階中もっとも高い「1」にレーティングしており、72時間以内にできるだけ早く更新するよう推奨している。
(Security NEXT - 2014/09/17 )
ツイート
PR
関連記事
ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開
「GitHub Enterprise Server」に複数脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIA製GPUドライバに複数の脆弱性 - 権限昇格やDoSのおそれ
トレンドの法人向け複数製品に脆弱性 - アップデートで修正
「Erlang/OTP」に深刻なRCE脆弱性 - 概念実証コードも公開済み
「GitLab」に5件の脆弱性 - 最新パッチで修正
「SonicOS」にリモートよりDoS攻撃を受けるおそれ - 修正版を公開
NVIDIAのAI開発フレームワーク「NeMo」に3件の脆弱性