Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

オンラインストレージのDL用URLを広告主に提供 - ヤフー

ヤフーは、同社の広告配信サービス「Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)」のレポート機能において、本来提供されるべきではないオンラインサービスの利用者に関する情報が広告主へ提供されていたことを明らかにした。

同社によれば、4月20日に同サービスの新機能として、広告配信先を制御できる「プレイスメントターゲティング機能」を追加。広告掲載されたURLを広告主が確認できるようになったが、本来提供すべきではないURLが含まれていたという。

同アドネットワークには、広告の掲載パートナーとしてファイル送受信が行える「ストレージサービス」が参加しており、それらサービスにおけるファイルのダウンロード用URLがレポートに掲載されていた。

URLは非公開ではなく、指定すればだれでもダウンロードできるが、レポートへ記載されたことから、ストレージサービスの利用者の意図しない相手である広告主がURLを把握し、容易にファイルを取得できる状態となった。

影響を受けたのは広告ネットワークに参加していた「firestorage」と「sharedfile.jp」。「firestorage」が4月20日から23日まで無料サービスの利用者などのURL情報が提供された。「sharedfile.jp」は4月23日まで問題が生じたが、発生日については調査中だという。

同社では今回の問題を受け、4月23日に広告配信先レポート機能を一時停止。オンラインストレージサービスのダウンロードページでの広告掲載についても、一時的に停止している。Yahoo!では、レポートを出力した広告主には、レポートの削除を依頼するとしている。

同社では、広告配信先レポートの機能改善、掲載パートナーへの注意喚起など再発防止策を講じる。また掲載パートナーへの広告配信システム上での対応を検討するとしている。

(Security NEXT - 2014/04/25 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

オープンスクール申込者の個人情報が閲覧可能に - 群馬の中等教育学校
端末管理システムで誤設定、従業員情報が閲覧可能に - マイナビ
ビジネスプランコンテストの応募システムに不備、改修時に発生 - 日本政策金融公庫
個人情報が外部から閲覧可能に、権限変更漏れで - クマ財団
中学校でテスト解答用紙を保護者に誤配信 - 名護市
学生個人情報をスケジュール管理ソフトで教員間に誤共有 - 中京大
e講習受講者情報が閲覧可能に - プレストレストコンクリート工学会
移行時に注文データが異なる個人情報と紐づく不具合 - ambie
アシカ愛称募集で個人情報が閲覧可能に - 南知多ビーチランド
旧保育所に不法侵入、建物内部に個人情報 - 北見市