「Flash Player」が今月2度目のセキュリティアップデート
Adobe Systemsは、複数の脆弱性を修正した「Adobe Flash Player」のセキュリティアップデートを提供開始した。
同社は、2月7日にゼロデイ攻撃が発生している2件の脆弱性を修正するアップデートを公開したが、今月2度目となる今回のアップデートでは、前回とは異なる17件の脆弱性に対応した。
いずれも悪用の報告はないが、全プラットフォームが影響を受ける。脆弱性が悪用された場合、バッファオーバーフローやメモリ破壊が発生し、システムの制御が奪われるおそれがある。
同社では、Windowsに対して「同11.6.602.168」および「同10.3.183.63」、Mac OS Xに「同11.6.602.167」および「同10.3.183.61」を提供。Linuxには「同11.2.202.270」「10.3.183.61」を用意した。
さらにAndroidユーザーには、「同11.1.115.47」「同11.1.111.43」を提供する。ただし、Androidへの新規提供は2012年8月に終了しており、従来からの利用者に限られる。また「Adobe AIR」についても修正を行っており「同3.6.0.597」で修正した。
Googleの「Chrome」や、Microsoftの「Internet Explorer 10」は、それぞれのベンダーを通じて更新が行われ、「同11.6.602.167」へアップデートされる。
適用優先度を見ると、Windows版が3段階中もっとも高い「1」にレーティングされており、72時間以内にできるだけ早く適用するよう推奨されている。Mac OS X版は1段階低い「2」で30日以内をアップデートの目安に設定。それ以外のプラットフォームは、適用優先度「3」となっている。
(Security NEXT - 2013/02/13 )
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