Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「WORM_DOWNAD」が検出数と感染報告数で国内最多 - トレンド報告

トレンドマイクロは、同社が2012年12月に検出したマルウェアや、感染被害報告の状況について取りまとめた。国内検出数ランキングに、「ZACCESS」関連の不正プログラム5種が入っている。

国内検出数では、2254件の報告が寄せられた「WORM_DOWNAD.AD」が最多。前月の4454件から半減したものの、8カ月ぶりに1位に浮上した。数カ月にわたって1位を占めていたアドウェア「ADW_GAMEPLAYLABS」は1297件でランキングでは3位だった。

「WORM_DOWNAD.AD」に続く2位は「BKDR_SIREFEF.CA」で、1978件だった。同プログラムを含め、「SIREFEF」や「Siref」など「ZACCESS」関連の不正プログラムがトップ10内に5種入っている。

「ZACCESS」は、アプリケーションの脆弱性を悪用し、ウェブ経由で感染するマルウェアで、感染PCのセキュリティ機能を妨害するため、他不正プログラムの多重感染を引き起こす可能性がある。

ワールドワイドの検出数ランキングも、1位は「WORM_DOWNAD.AD」だった。検出数は4万4380件で、前月の7万3422件から大きく後退している。また2011年に流行した「WORM_VOBFUS」が、欧米を中心に再度流行の兆しを見せている。

国内の不正プログラム感染被害報告数は、検出数と同じく「WORM_DOWNAD」がもっとも多く、16件の報告があった。はじめて確認された2008年から常にランキング上位をキープしている。

同社がまとめた国内の不正プログラム検出状況は以下のとおり。

1位:WORM_DOWNAD.AD
2位:BKDR_SIREFEF.CA
3位:ADW_GAMEPLAYLABS
4位:Mal_Siref32
5位:ADW_OPENCANDY
6位:Mal_Siref64
7位:CRCK_KEYGEN
8位:TROJ_SIREFEF.SLS
9位:TROJ_SIREFEF.DAM
10位:ADW_INSTALLCORE

(Security NEXT - 2013/01/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

サイバー攻撃で狙われ、悪用される「正規アカウント」
先週注目された記事(2024年3月17日〜2024年3月23日)
J-CSIP、2023年4Qは脅威情報15件を共有 - 巧妙なフィッシングの報告も
2023年4Qにおけるtelnetの探索、12月下旬は10月初旬の3倍に
セキュリティ相談、前四半期比46.9%増 - 「偽警告」が倍増
インシデント件数が約1割増 - 「スキャン」報告が倍増
悪意あるファイル、1日あたり約41万件 - 前年比3%増
マルウェアによるアカウント情報の窃取 - 2割強の企業で
3Qのセキュ相談、前四半期比約27%減 - 「不正ログイン」は過去最多
3Qのインシデント、前期四半期比25%減 - 「サイト改ざん」が大幅減少