サイトから配布される新種のマルウェアが増加傾向 - シマンテック調査
シマンテックは、9月に同社が検知したウイルスやスパムの状況について取りまとめた。
同社が9月にあらたに観測したマルウェア配布サイトは、1日平均780件。減少傾向が続き、前月の1099件を下回ったが、配布されるマルウェアの数は増加している。また、これまで少数のサイトで確認されていた新種のマルウェアが増加を見せており、9月は全体の11.4%があらたに検知されたマルウェアだった。
ウイルス感染を目的としたメールの割合は0.47%で、211通に1通の割合で送信された。前月と比べて、0.04ポイントとわずかながら増加している。そのうち不正サイトへのリンクが記載されていたのは22.2%だった。
メール感染型マルウェアでもっとも多く検知されたのは、前月と変わらず「W32/Bredolab.gen!eml.j」で、全体の12.51%を占める。ポリモーフィック型マルウェアの割合は10.9%だった。
スパムメールの割合は全流通メールの75%で、前月より2.7ポイント上昇した。悪質な添付ファイルやリンクを含むスパムの割合は、8月下旬から減少し、低い水準が続いている。フィッシングメールの割合は0.41%で、245.4通に1通の割合で送られていた。前月より0.088ポイント増加している。
国内では、ウイルス感染メールは623.9通に1通で0.16%、スパムの割合は72.3%だった。いずれも世界標準を下回っているが、増加傾向が続いている。
(Security NEXT - 2012/11/02 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
先週注目された記事(2024年10月27日〜2024年11月2日)
「偽警告」相談が半減するも油断禁物 - 引き続きサポート詐欺に警戒を
3Qのインシデントは2割減 - ただし「サイト改ざん」は倍増
検索結果がもっとも危険な有名人 - 日本でも人気の俳優がトップ
「TSUBAME」の観測グラフを公開休止 - より利便性の高いデータ提供を検討
巧妙化続くサポート詐欺、窓口相談は前年度の約1.6倍
「Mirai」と異なるボット、国内ベンダーのルータに感染拡大か
2Qはインシデントが約8.5%増 - フィッシングが増加
「サポート詐欺」の相談が3割増 - 過去最多を更新
先週注目された記事(2024年7月7日〜2024年7月13日)