Adobe、 「Photoshop」や「Illustrator」の旧版向けにセキュリティアップデート
Adobe Systemsは、「Adobe Photoshop」や「Adobe Illustrator」の旧バージョン向けに脆弱性を修正するアップデートの提供を開始した。
当初同社では、5月はじめにセキュリティアドバイザリを発表。最新版となる「同CS 6」にて修正を実施したとして、アップグレードの購入を求め、旧バージョンに対するパッチの提供を行わない方針を示していたが、批判を受けて方針を転換。アップデートの開発を進めていた。
「Photoshop」のアップデータは、「同CS 5.1」や「同CS 5」に対応するプログラム。TIFFの処理に存在する脆弱性「CVE-2012-2027」をはじめ、3件の脆弱性を修正した。一方「Illustrator」のプログラムでは、「同CS 5.5」た「同CS 5」における6件の脆弱性を解消している。
いずれも細工されたファイルを開くなど、脆弱性を攻撃されると、リモートでコードを実行されるおそれがある。脆弱性に対する攻撃は確認されていない。
同社はアップデートに対して、深刻度をもっとも高い「クリティカル」に設定しているが、適用優先度については3段階中もっとも低い「3」にレーティングしている。
(Security NEXT - 2012/06/06 )
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