検知数の半数が「WORM_DOWNAD」、被害報告数もトップに - トレンドまとめ
トレンドマイクロは、9月の国内外におけるマルウェアの検知状況を取りまとめた。「WORM_DOWNAD」が依然としてトップを占めたほか、「WORM_ANTINNY」も活発だった。
同社の不正プログラム検出ランキングでは、国内とワールドワイドともに、Windowsの脆弱性を悪用し、USBメモリでも感染を広げる「WORM_DOWNAD.AD」がトップ。特にワールドワイドでは検出数が突出しており、上位10種の合計のうち50%以上を占めている。
国内ランキングでは、アドウェアの「ADW_YABECTOR.SM」が2位、「ADW_REGCLEAN」が3位に新規ランクインし、「ADW_YABECTOR」が圏外から5位に入るなど、アドウェアの動きが活発。またファイル共有ソフト経由で感染を広げる「WORM_ANTINNY」の亜種3種が10位圏内に入っている。
感染被害報告数を見ると、1位は検出数と同じく「WORM_DOWNAD」だった。また3位には、感染すると不正サイトにアクセスしてボット型不正プログラム「TSPY_ZBOT」をダウンロードする「TROJ_CHEPVIL」が入った。
国内の不正プログラム検出状況は以下のとおり。
1位:WORM_DOWNAD.AD
2位:ADW_YABECTOR.SM
3位:ADW_REGCLEAN
4位:CRCK_KEYGEN
5位:ADW_YABECTOR
6位:WORM_ANTINNY.AI
7位:PE_PARITE.A
8位:Mal_Opet-3
9位:WORM_ANTINNY.JB
10位:WORM_ANTINNY.F
(Security NEXT - 2011/10/06 )
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