Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

深刻な脆弱性を解消する「Flash Player」アップデートが公開に - 脆弱性を悪用する動きも

Adobe Systemsは、「Adobe Flash Player」の深刻な脆弱性を解消したアップデートを公開した。

「Adobe Flash Player 10.2.159.1」および以前のバージョンに含まれる深刻な脆弱性が判明し、対応したもので、 Windows、Mac、Linux、Solarisなど幅広いプラットフォーム向けにアップデートを提供している。

またAndroid端末向けに提供されている「同10.2.157.51」や、Googleが提供するブラウザ「Chrome」向けの「同10.2.154.28」、およびこれら以前のバージョンについても脆弱性の影響を受ける。

今回のアップデートでは、あわせて11件の脆弱性を修正しているが、脆弱性が悪用された場合、アプリケーションがクラッシュし、システムの制御が奪われる可能性がある。

今回のアップデートで修正された脆弱性「CVE-2011-0627」については、Windowsユーザーを狙った悪用が確認されており、「swfファイル」を埋め込んだ「Wordファイル」や「Excelファイル」がメールの添付ファイルとして流通しているという。

同社は、報告を受けたゼロデイ攻撃について、入手したサンプルについては、攻撃が完全に成功するものではなかったと説明している。

(Security NEXT - 2011/05/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Django」にセキュリティアップデート - 複数の脆弱性を修正
「Apex One」「Apex Central」に脆弱性 - ホットフィクスやOS設定で対応を
SonicWall製VPN製品「SMA 100シリーズ」に複数の脆弱性
Java向けHTTPクライアントライブラリのCookie管理に深刻な脆弱性
「Cisco NX-OS」に不正イメージを起動できる脆弱性
SailPointの「IdentityIQ」に深刻な脆弱性 - 修正パッチを公開
ウェブ運用管理ツール「CyberPanel」の脆弱性悪用に警戒を
アイ・オー製ルータ「UD-LT1」などに脆弱性 - すでに悪用も
「Veeam Backup & Replication」に複数脆弱性 - アップデートで修正
「Chrome」にセキュリティアップデート - 4件の修正を実施