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高負荷ネットワークからファイル共有ソフト上の漏洩データを検出、削除する技術 - NECが開発

NECは、「Winny」をはじめとするファイル共有ソフトなどで漏洩したファイルを特定し、流通を防止する技術を開発したと発表した。

今回開発した技術は、総務省の「情報漏えい対策技術の研究開発」の研究成果。従来のハッシュ情報や、ファイルに含まれる文字列を利用したデータの特定ではなく、同社が開発した「特徴抽出技術」を活用している。

ファイルの特徴から特定するため、漏洩したファイルはもちろん、閲覧や保存する課程で設定情報が変化した派生ファイルについても検出が可能。また高速パケット処理を行うネットワーク機器へ実装できるフィルタを開発し、高トラフィックの状況において、P2Pプロトコルのデータを抽出、さらに「高速流出情報検索技術」で、流出データを発見、削除できるという。

今後も同社では、漏洩対策技術として研究開発を進める。

(Security NEXT - 2010/03/03 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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