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ファイル共有ソフト「Winny」の利用者数を水増しさせる動き

10月以降については拡散行為を確認されていないが、把握していない別の攻撃が行われている可能性を同社では指摘。

ネットエージェントの調査では、2010年の年明け以降に「Winny」について昨年末からやや増加傾向を確認しているが、一方で先日「Winny」専用ブラウザ「Nyzilla」を公開したセキュリティ研究者の高木浩光氏は、1月へ入っていWinnyノード数が約2割減少したことを確認し、自身のブログで報告している。

ネットエージェントによれば、こうした操作は「Winny」における通信妨害としての影響は小さいものの、インターネットユーザーへ思いがけない結果もたらす可能性があるという。

たとえば、「Winny」ネットワークへ接続したことがあるIPアドレスの情報が、水増しに悪用された場合、実在するIPアドレスのため、攻撃とまったく関係ないユーザーへアクセスが集中するなど、DDoS攻撃と同じような状況が発生する可能性があると、同社は問題を指摘している。

(Security NEXT - 2010/01/19 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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