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以前から指摘されるFTP利用の危険性を知らしめた「Gumblar」攻撃

しかしこれでも完全ではない。端末が乗っ取られれば、接続する端末を制限したところでサーバを守ることができない。サーバの改ざんを検知したり、防止する仕組みを設けておくなど、二重三重の対策が、改ざんからウェブサイトを守ることになる。

無論、ウイルスへ感染しにくい環境づくりは大前提だ。被害が発生した多くの環境で、「FTP」を利用していたことにくわえ、最新のセキュリティ対策ソフトが入れてなかったり、OSやアプリケーションの脆弱性が解消されていないなど、複数の脆弱な環境が重なり発生した。

逆に言えば、基本的な対策をしっかり押さえておくだけでも、改ざんというシナリオは防げたことになる。今週も、IEにおける重大な脆弱性を解消するプログラムの提供が予定されている。しっかりと対応していきたい。

(Security NEXT - 2010/01/21 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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