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ウイルス感染報告数が5カ月ぶりに増加 - 引き続き被害は分散傾向

トレンドマイクロは、8月に国内のサポートセンターへ寄せられたウイルス被害報告をまとめた。報告数が5カ月ぶりに増加する一方、被害の分散傾向は依然として続いている。

同社によれば、8月のウイルス感染被害総報告数は5183件で、5カ月ぶりの増加を見せた。しかしながらランキング1位から10位の感染報告数の合計が263件と全体の約5%に過ぎず、目立った被害はなく、分散傾向が続いている。また、1位の「TSPY_MARAN」や4位の「TROJ_DLOADER」をはじめ、トップ10中半数が圏外からのランキングとなっている。

8月は、日本語ワープロソフト「一太郎」や圧縮ツール「Lhaz」の脆弱性を悪用する局地的なゼロデイアタックが発生したが、同社では「Lhaz」において、終戦記念日の直後に第2次世界大戦の年表と偽った圧縮ファイルがメールを確認したという。

また、7月に複数のウェブサイトが改ざんされたことで拡散した「TSPY_LINEAGE」や「ラグナロクオンライン」のアカウント情報を盗む「TSPY_MARAN」がランキングの上位に入るなど、オンラインゲームの利用者をねらった攻撃が頻発している。

同社が発表したウイルストップ10は以下のとおり。

1位:TSPY_MARAN
2位:BKDR_AGENT
3位:TROJ_VUNDO
4位:TSPY_LINEAGE
4位:TROJ_DLOADER
6位:BKDR_HACDEF
7位:TSPY_VIRAN
7位:JS_PSYME
9位:EXPL_ANICMOO
10位:TROJ_VB

(Security NEXT - 2007/09/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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