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気が付かない間に許諾、インストールしてしまう不審プログラムに注意 - マカフィー

マカフィーは、2007年2月に同社データセンターで検知したウイルスや不審プログラムの件数を公表した。

分類する前の複数マルウェアをまとめてカウントした「New Malware.j」を除くと、ウイルスのトップは、検知された企業数、端末数いずれも2003年に発見されたトロイの木馬「VBS/Psyme」だった。2位は「JS/Wonka」、3位は「JS/Exploit-BO.gen」と続いている。

「VBS/Psyme」は前月もトップで、検知した端末数は、前月の2055台から3332台と減少しているが、トップ10における他のウイルスについても減少傾向にあり、1位から10位までの端末における検知数の合計を見ると、1月が1万5270台だったのに対し、2月は9685と3割以上減少を記録した。

一方、不審なプログラムは、2月に検出数した企業数、端末数いずれもトップとなった「MySearch」は1159の企業においてのべ4477台の端末から検出された。1月と比較し、2割以上も検出端末数が増加している。「MySearch」をはじめ、2位、3位と続く「Winfixer」「MWS」も、検出される端末は1割から2割ほど増した。

いずれも利用者の許可を得た上でインストールされるため合法とされているが、他のアプリケーションなどとともに気が付かない間に使用許諾を行ってしまい、インストールされることもあるとして、同社では不審なプログラムとして分類している。

トップを占めた3種以外は、Adwareが圧倒的に多く、同社ではフリーウェアのダウンロード時にインストールされることも多いとして注意を促している。

同社がまとめた端末における検出数トップ10は以下のとおり。

ウイルス

1位:New Malware.j
2位:VBS/Psyme
3位:JS/Wonka
4位:JS/Exploit-BO.gen
5位:Tibs
6位:X97M/Laroux.a.gen
7位:Downloader-BAI.gen
8位:Exploit-MhtRedir.gen
9位:Adware-GatorEWallet
10位:W32/Netsky.p@MM

不審なプログラム(PUP)

1位:MySearch
2位:Winfixer
3位:MWS
4位:RemAdm-TightVNC
5位:Adware-GAIN
6位:Adware-GAIN.lnk
7位:Exploit-MIME.gen.c
8位:Adware-Url.gen
9位:Adware-BJCFD
10位:Adware-Softomate.dll

(Security NEXT - 2007/03/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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