Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

退職医師による患者情報持ち出しが判明 - 長野県医療機関

長野県身体障害者リハビリテーションセンターにおいて、2005年に2531枚のX線写真が同センターの元医師により無断で持ち出されていたことがわかった。

同県によると、2005年2月に紛失が発覚。同年7月になり所在不明となった写真は退職した医師が扱ったものとわかり、同医師が無断で持ち出していたことが判明したという。

同県は、持ち出したとされる医師へ返却を求めたが、医師側は話し合いに応じず、さらに11月に不完全な画像データが送付され、事件の詳細そのものも不明なままだったという。その後も同県では交渉を続け、翌2006年2月にデータが保存されたパソコンを回収。回収後、データを複写した上でパソコン上のデータを消去したとしている。

同センターでは、関連する患者に対して書面にて謝罪。今回の事件を受け、個人情報保護マニュアルを設置したほか、チェック体制の強化などを実施した。また、他の同県医療機関に対して注意喚起を行ったという。

(Security NEXT - 2006/04/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

ランサムで複数システムが停止、従業員情報など流出 - 日邦バルブ
フィッシング報告、過去最多の水準続く - 4分の1が証券関係
「OpenPGP.js」の署名検証に脆弱性 - 修正パッチをリリース
サイバー攻撃を確認、影響調査や復旧作業を実施 - NRS
「a-blog cms」に「SSRF」など複数脆弱性 - アップデートで修正
PostgreSQL向けミドルウェア「Pgpool-II」に認証回避の脆弱性
「vCenter Server」「ESXi」などVMware製品に複数脆弱性
小学校と幼稚園で卒業証書台帳の紛失が判明 - 尼崎市
図書館の公開文書で個人利用者番号が参照可能に - 名古屋市
サイバー攻撃で障害、影響範囲など調査中 - 東京鋲兼