Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

北國銀行、ATMで他人の利用明細表を誤って発行

北國銀行は、個人情報の漏洩や個人情報が記録された書類を紛失事態が発生したと発表した。

同社によれば、7月17日12時7分から7月19日8時45分まで神谷内支店のATMにおいて「利用明細票」を発行する際、他の顧客の利用控えを同時に発行する事態が発生したという。

利用控えに印字された情報は、7月11日に同ATMを利用した顧客の情報だという。氏名、銀行支店番号、口座番号のほか、取引情報が記録されていたという。漏洩した個人情報142件だった。

今回の不具合は、ATMの障害処理を委託先が、機械操作上で不適切な明細票の装填処理を行ったために発生したという。同行では、誤って利用控えを発行した顧客を特定し、訪問して謝罪した上で利用記録の回収を行ったという。また、不正取引などが発生していないか検証を実施した。

漏洩した顧客に対しては、謝罪状を送付したという。さらに、行員が訪問し詳しい事情を説明した上で謝罪し、不正取引の被害にあっていないか再確認を実施する予定だという。また、他行の顧客に対しては取引銀行経由で報告するとしている。

また、同行では個人情報が記録されている「自動車税口座振替依頼書」17枚を紛失したと発表した。事務手続きのため営業店へ送付したが、6月29日になって片町支店の紛失が明らかになったという。氏名や住所、電話番号のほか、自動車ナンバー、支店名、科目、口座番号、口座名義人、印影なども含まれていた。

同行では、内部者による誤廃棄の可能性が高いとしている。また、関係する顧客へ書面および訪問にて事情を説明するとしている。

(Security NEXT - 2005/08/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

フィッシング契機に第三者が端末操作、個人情報流出か - 共立メンテナンス
ランサム被害で写真や動画が流出、調査を実施 - 横須賀学院
委託調査の関連データが保存されたPCを紛失 - 埼玉県
CiscoやSonicWallのゼロデイ脆弱性悪用に注意喚起 - 米CISA
「Node.js」のアップデートが再延期 - 年明け2026年1月7日を予定
リフト券販売サイトが改ざん、個人情報が流出 - 片品村
SonicWallのリモートアクセス製品「SMA1000」にゼロデイ脆弱性
「Apache Airflow」の開発用拡張コンポーネントにRCE脆弱性
NVIDIAのロボティクスやAI開発向けシミュレーション基盤に脆弱性
Ciscoのメールセキュリティ製品にゼロデイ攻撃 - 構成や侵害状況の確認を