Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

ファイル交換ソフトWinnyの作者が逮捕

インターネット上でファイル交換を行えるソフトウェア「Winny」を作成し、著作権違反をほう助したとして、京都府警は5月10日、東京大学大学院助教授の男性を逮捕した。

「Winny」は、匿名性を持ったファイル交換ソフト。京都府警は、同ソフト上で映画作品や音楽作品、ゲームなどの違法コピーが不正に取引されるとし、「著作権法違反ほう助」として男性を逮捕し、自宅や東大のコンピュータを押収した。

ファイル交換ソフトの開発者が逮捕されるのは非常に希なケース。インターネット先進国である米国においても、ファイル交換サービス自体の違法性が認められたケースはあるが、ユーザー同士が直接ファイルを交換できるソフトウェア自体については違法性がないとの判例がある。

「Winny」では、違法著作物の取り引きだけでなく、京都府警の捜査資料をはじめ、自衛隊の機密資料や流出した個人情報など多数流通している。いずれも回収困難で問題となっている。

(Security NEXT - 2004/05/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

児童写真入りデジカメ紛失、宿泊学習後に気付く - 立山町
「ぐるなび」で不正ログイン - 対象会員のPWリセットを実施
登録者にフィッシングメール、メアド流出か - フォトクリエイト
「Apache Tika」のPDF解析に深刻な脆弱性 - 早急に対応を
露攻撃グループ、「Cisco IOS」旧脆弱性を悪用 - 制御システムにも関心
「Cisco IOS」脆弱性、公表から7年後も攻撃が継続
サーバに侵害の痕跡、個人情報流出の可能性 - 日本プラスト
国交省のコンテナ物流システムがスパムの踏み台に - 情報流出なし
楽天モバイルに行政指導 - 不正ログインで「通信の秘密」漏洩
iPhoneやMacなどApple製品の脆弱性悪用に注意喚起 - 米当局