Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「OpenSMTPD」に深刻な脆弱性 - 1月のものとは別の脆弱性

LinuxやBSDのディストリビューションで広く採用されているメールサーバ「OpenSMTPD」に、深刻な脆弱性が判明した。1月下旬に明らかとなった脆弱性とは異なるものだという。

リモートからルート権限でシェルコマンドの実行が可能となる脆弱性「CVE-2020-8794」が明らかとなったもの。Qualysが発見、報告した。

クライアントサイドとしては、デフォルトの構成で悪用されるおそれがある。サーバサイドとしても、対象に接続し、メールを送信することが可能であれば、クライアントサイドの脆弱性が悪用可能だという。

米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」による共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「9.8」。すでに実証コードが公開されている。

「OpenSMTPD」に関しては、細工したSMTPセッションによってroot権限でコマンドを実行することが可能となる脆弱性「CVE-2020-7247」が1月下旬に明らかとなったばかりだが、異なる脆弱性だという。

開発チームでは「CVE-2020-8794」のほか、「CVE-2020-8793」を解消したパッチ「同6.6.4p1」をリリースした。

(Security NEXT - 2020/03/02 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「MS Edge」にアップデート - 「クリティカル」脆弱性を解消
「Cisco IOS XR」にDoSや署名バイパスの脆弱性 - 修正版リリース
「Zoom Workplace」に複数の脆弱性 - 最新版で修正済み
工場向けMOMシステム「DELMIA Apriso」脆弱性 - 米当局が悪用に注意喚起
Ivantiのエンドポイント管理やリモートアクセス製品に脆弱性
デバッグ支援ツール「NVIDIA NVDebug tool」に複数の脆弱性
ネットワーク監視ツール「Stork」に脆弱性 - DoS攻撃のおそれ
GitLab、バグ報奨金プログラムで報告された脆弱性6件を解消
「Adobe Commerce」「Magento」に深刻な脆弱性 - Adobeと外部で温度差
MS、月例セキュリティ更新80件を公開 - 「緊急」8件などに対応