「Apache Tomcat 9.0.24」が公開 - 「HTTP/2」向けに保護機能
「Apache Tomcat」の開発チームは、最新版となる「同9.0.24」をリリースした。バグの修正のほか、「HTTP/2」によるDDoS攻撃への保護機能を追加した。
「HTTP/2」の実装にDoS攻撃へ悪用される可能性がある脆弱性が含まれるケースがあるとして、Netflixがアドバイザリを公表しているが、「Apache Tomcat」のセキュリティチームは、いずれもApache Tomcatでサービス拒否に陥ることはなく、急いで対応する必要はないと説明。
攻撃によって生じる負荷は、有効なクライアントのトラフィックによって生じる負荷と同様であり、ユーザー側の振る舞いに起因するものであるとし、サービス拒否の脆弱性とはみなしていないという。
一方、今回のレポートを踏まえて、既存のオーバーヘッド保護を拡張。不正な動作を検出し、接続を閉じるオプションを用意した。
開発チームは、保護機能の追加のほか、機能強化やバグの修正を行った「同9.0.24」をリリース。同じく保護機能を追加した「同8.5.44」についても公開に向けて準備を進めている。
(Security NEXT - 2019/08/19 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
「Avast Antivirus」macOS版に脆弱性 - RCEやDoSのおそれ
「MS Edge」にアップデート - 脆弱性14件を解消
「Langflow」に未修正脆弱性、緩和策を - 報告者「修正が後回し」
深刻な「React」脆弱性、米当局が悪用に注意呼びかけ
解析ライブラリ「Apache Tika」に深刻なXXE脆弱性 - コア部分も更新を
「React」脆弱性、実証コード公開 - 悪用リスクが上昇
「GitLab」に複数の脆弱性 - アップデートで修正
「Chrome 143」を公開 - 重要度「高」4件含む脆弱性13件に対応
「Next.js」にセキュリティアップデート - 「React」脆弱性が影響
「Apache HTTPD」にアップデート - 脆弱性5件を解消
