Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

コンテナランタイム「runc」の脆弱性、実証コードが複数公開 - 早期対策を

「Docker」や「Kubernetes」「cri-o」などで採用されているコンテナのランタイム「runc」に脆弱性が見つかった問題で、はやくも複数の実証コード(PoC)が公開されている。

問題の「CVE-2019-5736」は、ファイル記述子の処理に起因する脆弱性。細工したコンテナより「runc」のバイナリを上書きし、ホストするシステムのroot権限でコードの実行が可能となる。

開発グループでは、OpenWallにおけるルールのもと、2月18日にエクスプロイトコードを公開すると予告。利用者に対し、それまでに脆弱性へ対応するよう呼びかけていたが、同日を待たず、複数の実証コード(PoC)が公開されている状態だ。

GitHubでは、開発グループとは関係ないと見られる複数の第三者が「CVE-2019-5736」の「PoC」をアップロード、公開しており、誰でも容易に入手できる状態となっている。こうした状況を受け、JPCERTコーディネーションセンターではあらためて注意を喚起、対応を呼びかけている。

(Security NEXT - 2019/02/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Ruby」に3件の脆弱性、アップデートで修正を実施
Node.js向けMySQLクライアント「MySQL2」に脆弱性
「GitLab」に複数脆弱性 - セキュリティパッチをリリース
国家関与のサイバー攻撃「ArcaneDoor」 - 初期侵入経路は不明、複数ゼロデイ脆弱性を悪用
「PAN-OS」の脆弱性侵害、段階ごとの対策を説明 - Palo Alto
国内でも被害発生、「ColdFusion」の既知脆弱性狙う攻撃
バッファロー製ルータに脆弱性 - パスワード取得、コマンド実行のおそれ
米政府、悪用が確認された脆弱性3件について注意喚起
「Cisco ASA」「FTD」に複数脆弱性 - ゼロデイ攻撃も発生
「Chrome」にアップデート - 「クリティカル」の脆弱性などを解消