Adobe、Flashゼロデイ脆弱性に対処した定例外更新をリリース - できる限り早急に更新を
Adobe Systemsは、深刻な脆弱性を修正した「Adobe Flash Player」のセキュリティアップデートを提供開始した。脆弱性はすでに悪用が確認されている。
今回のアップデートは、解放済みメモリへアクセスが行われるいわゆる「Use-After-Free」の脆弱性「CVE-2018-4877」「CVE-2018-4878」を解消するプログラム。

影響を受ける「Adobe Flash Player」のバージョン(表:Adobe Systems)
脆弱性の重要度は、いずれも3段階中もっとも深刻とされる「クリティカル(Critical)」。悪用された場合、リモートよりコードを実行されるおそれがある。
「CVE-2018-4878」に関しては標的型攻撃による悪用が報告されており、北朝鮮の攻撃グループ「TEMP.Reaper」が関与しているとの指摘も出ている。同社では2月5日の週にアップデートを公開するとの事前予告を行っていた。
同社は、各プラットフォーム向けにこれら脆弱性を解消する最新版「同28.0.0.161」をリリース。適用優先度は、「Linux」を除き、いずれも3段階中もっとも高い「1」としており、72時間以内を目安にできる限り早急に適用するよう呼びかけている。
(Security NEXT - 2018/02/07 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
ZohoのExchange監視ツールに深刻な脆弱性 - アップデートを
「Erlang/OTP」「RoundCube」の既知脆弱性が標的に - 米当局が注意喚起
QNAP、アドバイザリ9件を公開 - 複数脆弱性を修正
アプリ生成「Lovable」に脆弱性 - 生成プロジェクトに影響
掲示板ツール「vBulletin」に深刻な脆弱性 - 実証コードや悪用も
バックアップストレージ用ソフト「HPE StoreOnce」に複数脆弱性
「Roundcube」脆弱性、詳細やPoCが公開予定 - 早急に対応を
Auth0の複数SDKに脆弱性 - 細工Cookieでコード実行のおそれ
米CISA、「Chromium」脆弱性の悪用に注意喚起 - 派生ブラウザも警戒を
「MS Edge」にアップデート - ゼロデイ脆弱性を解消