Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

WindowsのDNS処理にMITM攻撃でコード実行される脆弱性 - 月例パッチで修正

WindowsのDNS処理における脆弱性「CVE-2017-11779」が修正された。Wi-Fiなど同じネットワーク上から攻撃が可能であるとして、脆弱性を発見した研究者はアップデートを呼びかけている。

今回明らかになったのは、Windowsの「DNSAPI」ライブラリに存在する脆弱性。チェックが不十分なため、細工されたDNS応答を処理した際にバッファオーバーフローが生じ、リモートよりコードを実行されるおそれがある。

マイクロソフトでは、米国時間10月10日に公開した月例セキュリティ更新で修正。脆弱性の深刻度を「緊急」としつつも、悪用される可能性については4段階中3番目にあたり、悪用される可能性が低いとする「2」にレーティングした。悪用はアップデートの公開時点で確認されていない。

一方、脆弱性を報告したBishop Foxは、キャッシュDNSサーバなどを介して脆弱性が悪用されることはないが、攻撃者がWi-Fi環境など同じネットワークに接続することでマンインザミドル攻撃が行われる可能性があると説明。

DNSへ任意の問い合わせが行われた際に、細工した応答を返すことで悪用できると脆弱性の危険性を指摘し、アップデートを呼びかけている。

(Security NEXT - 2017/10/12 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Rapid7」「SKYSEA」など脆弱性5件の悪用に注意喚起 - 米当局
MS、10月の月例パッチを公開 - ゼロデイ脆弱性3件に対応
「Windows 10」サポート終了 - 重要度が高い更新は「ESU」で継続提供
SAP、10月の定例パッチを公開 - 複数のクリティカル脆弱性
Veeamバックアップ製品に深刻な脆弱性 - 修正版アップデート公開
「Chrome」のセーフブラウジングに脆弱性 - 修正版が公開
「FortiOS」で複数脆弱性を解消 - 8月に緩和策講じたゼロデイ脆弱性も修正
「Chrome」にアップデート、脆弱性3件を修正
「Veeam Backup & Replication」に深刻な脆弱性 - アップデートで修正
「Elastic Cloud Enterprise」に深刻な脆弱性 - アップデートやIoCを公開