「ライン会社」名乗るフィッシング - 「アカウントが盗まれた」と不安煽る
SNSサービス「LINE」の利用者を狙ったフィッシング攻撃が確認されたとして、フィッシング対策協議会では、誤ってアカウント情報を提供しないよう注意を呼びかけている。
今回確認されたフィッシング攻撃では、「LINE変更確認」といった件名でメールが送信されており、本文では、LINEのアカウントが盗まれ、アカウントの変更申請メールがあったなどと説明する内容だった。
フィッシングメールであり、受信者に心当たりがないのは当然だが、操作を行っていない場合は、メールに記載したリンク先のページより解除作業が必要であるなどと不安を煽り、フィッシングサイトへ誘導。アカウント情報をだまし取ろうとしていた。
LINEの社名はアルファベット表記だが、攻撃者は「LINE Corporation」を翻訳したのか、メール本文の冒頭で「ライン会社」を名乗っていた。またメールの末尾にも、「リンクはずっと無応答です。翌日9時以降にもう一度試して下さい」など、不自然な表現も見られ、日本語を母国語としない攻撃者により送信されたと見られる。
フィッシング対策協議会によれば、今回のフィッシング攻撃で、3件のURLについて報告を受けているという。5月29日の時点でフィッシングサイトの稼働が確認されており、同協議会では、閉鎖に向けてJPCERTコーディネーションセンターへ調査を依頼した。
また類似した攻撃を含め、誤ってフィッシングサイトへアカウント情報を入力しないよう、LINEの利用者へ注意を呼びかけている。
(Security NEXT - 2017/05/29 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
外部からの攻撃を検知、会員情報流出の可能性 - CNプレイガイド
フィッシング対策協議会、設立20周年記念セミナーを11月開催
「Movable Type」のPWリセット機能に複数脆弱性 - 修正版公開
フィッシングURLが前月比4割増、報告20万件超 - 証券関係が再増加
登録者にフィッシングメール、メアド流出か - フォトクリエイト
2Qの個人「サポート詐欺」相談は912件 - 検挙後に減少
6月はフィッシング報告が減少、証券関連影響 - URLは増加
PyPI上に不正コード含む「num2words」 - 開発者がフィッシング被害
草津市指定管理者の運営2サイトが改ざん被害 - 偽警告を表示
インシデントが前四半期比37.3%増 - サイト改ざんが約2.4倍