Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

オープンソースIDS「OSSEC」向けウェブUIに脆弱性 - 利用は非推奨

オープンソースのIDS「Open Source HIDS Security(OSSEC)」向けに提供されているウェブユーザーインターフェースに脆弱性が含まれていることがわかった。修正版が公開されているものの、メンテナンスは中断しており、利用は非推奨とされている。

脆弱性情報のポータルサイトであるJVNによれば、「OSSEC Web UI」にクロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性「CVE-2016-4847」が含まれていることが判明したもの。ウェブブラウザ上で任意のスクリプトを実行されるおそれがある。

同脆弱性は、馬場将次氏が情報処理推進機構(IPA)へ報告したもので、修正にあたりJPCERTコーディネーションセンターが調整を行った。

同ソフトは、「同0.8」の段階ですでにメンテナンスが行われていない状況だが、OSSECの開発チームでは、今回の報告を受けて2015年12月末に同脆弱性を解消するパッチ「OSSEC Web UI 0.9」を公開している。

しかしながら、メンテナンスを実施していないことを理由に開発チームでは同ソフトの利用を避け、他製品を利用するよう推奨。同プロジェクトのメンテナンスに興味がある開発者を募集している。

(Security NEXT - 2016/08/18 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「SonicWall SMA 100」シリーズに脆弱性 - アップデートが公開
「Progress Flowmon」に脆弱性 - 10月の複数アップデートで修正
WP向けプラグイン「Contact Form CFDB7」に深刻な脆弱性
Apple、「iOS 26.1」「iPadOS 26.1」を公開 - 56件の脆弱性を解消
「CentreStack」「CWP」脆弱性の悪用に注意喚起 - 米当局
入退室管理製品「UniFi Access」の管理APIに認証不備の脆弱性
「Elastic Cloud Enterprise」に脆弱性 - API経由で不正操作のおそれ
Google、「Chrome 142」でV8関連はじめ脆弱性20件を修正
ファイル転送ソフト「MOVEit Transfer」にDoS脆弱性 - 修正版公開
「VMware Tools」「Aria Operations」既知脆弱性、悪用事例の報告