Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

ランサムの検出数が約6分の1に - マルウェアの侵入経路に変化

一方2016年第2四半期は、同機構に対して身代金を要求する「ランサムウェア」への相談が多数寄せられているが、検出数そのものは、前四半期から大きく減少したという。

2016年第2四半期におけるランサムウェアの検出数は、前四半期の5293件の約6分の1にあたる794件へと大幅に縮小した。前四半期はその前の四半期から約13.2倍へと急増した経緯があり、今回の減少はその反動と見ることもできるが、2015年の水準と比較すると依然として多い状況であり、引き続き注意が必要。

さらに同四半期は、マルウェアの検出経路に大きな変化が見られたという。これまでユーザー自身やマルウェアによってダウンロードされるケースが圧倒的に多かったが、今回メールの添付ファイルが、13万1599件と全体の78%を占め、逆転した。

一方ダウンロード経由は3万4027件で、前期の10万5006件から約3分の1に縮小。全体に占める割合も20.2%に後退している。

20160726_ip_003.jpg
検出経路別のマルウェア検知数推移(グラフ:IPA)

(Security NEXT - 2016/07/26 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

証明書発行システムがランサム被害、影響など調査 - 流通経済大
ベンダー設定ミスでFW機能不全、直後ランサム被害 - アクリーティブ
京都の中高一貫校でランサム被害 - 個人情報流出の可能性
脆弱性狙われる「Oracle EBS」、定例パッチでさらなる修正
「無印良品」通販サイトで出荷停止 - アスクル障害が波及
ランサム被害でアスクル3サイトが出荷停止 - 既存注文はキャンセル対応
サイバー攻撃で個人情報流出の可能性 - アサヒグループHD
「Rapid7」「SKYSEA」など脆弱性5件の悪用に注意喚起 - 米当局
アサヒグループHD、ランサム被害の影響で決算発表延期
先週注目された記事(2025年10月5日〜2025年10月11日)