Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

5月のFlash Player更新、修正した脆弱性は当初発表より2件多い27件

Adobe Systemsは、5月12日に「Adobe Flash Player」のセキュリティアップデートを公開し、25件の脆弱性を解消したと公表していたが、実際は27件の脆弱性を修正していたことがわかった。

20160520_as_001.jpg
当初25件と公表していたが、実際は27件を修正

アップデート公開当初、同社はゼロデイ攻撃が発生していた「型の取り違え」により生じる脆弱性「CVE-2016-4117」を含む25件の脆弱性へ対応したことを明らかにしていたが、これとは別の脆弱性2件へ対応していたことを明らかにしたもの。

具体的には、メモリ破壊の脆弱性「CVE-2016-4120」と、解放したメモリへアクセスする「CVE-2016-4121」が、公開当初より同アップデートで修正済みだったという。

同アップデートにおいて、「Windows」「Mac OS X」およびブラウザ同梱版については、適用優先度を3段階中もっとも高い「1」にレーティングしており、早急な対応を呼びかけている。

修正対象となった脆弱性27件は以下のとおり。

CVE-2016-1096
CVE-2016-1097
CVE-2016-1098
CVE-2016-1099
CVE-2016-1100
CVE-2016-1101
CVE-2016-1102
CVE-2016-1103
CVE-2016-1104
CVE-2016-1105
CVE-2016-1106
CVE-2016-1107
CVE-2016-1108
CVE-2016-1109
CVE-2016-1110
CVE-2016-4108
CVE-2016-4109
CVE-2016-4110
CVE-2016-4111
CVE-2016-4112
CVE-2016-4113
CVE-2016-4114
CVE-2016-4115
CVE-2016-4116
CVE-2016-4117
CVE-2016-4120
CVE-2016-4121

(Security NEXT - 2016/05/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

2Qのインシデント件数、前四半期比6%減 - 「スキャン」半減
さよなら「Adobe Flash Player」 - 2020年末でサポート終了
MS、月例パッチで脆弱性87件を修正 - 6件が公開済み
「Adobe Flash Player」に深刻な脆弱性 - アップデートが公開
MS、6月のセキュリティ更新を公開 - 脆弱性129件に対応
「Adobe Flash Player」に深刻な脆弱性 - セキュリティアップデートが公開
「Flash Player」狙いのゼロデイ攻撃、3カ月前から準備か - 給与関連書類を偽装、C&Cは偽求人サイト
「Adobe Flash Player」に深刻な脆弱性 - アップデートが公開
「Flash Player」に2件の深刻な脆弱性 - アップデートをリリース
MS、月例パッチで脆弱性79件を修正 - 一部でゼロデイ攻撃が発生